ザリガニ釣りなんて
「長さ1m位の棒に50cmくらいのたこ糸を付けて、その先にさきイカを取り付け、ザリガニがいそうな水辺に入れましょう。しばらくして、ザリガニがはさみでしっかりとさきイカを捕まえたらゆっくりと引き上げましょう。 …略… 観察したら逃がしてあげましょう」。
ある、自然観察の本からです。
小学校の教科書にもザリガニ釣りの方法が載っていたり、ザリガニ取りができない環境ではわざわざペットショップでザリガニ(な、なんと一匹350円くらいするそうです)を買ってきて水槽で、なんて嘘みたいな話しもあるそうです。
この点、用水路が完備?している日野ではザリガニ取りの場所は事欠くことはありません。
おもしろいのは、ザリガニ釣りで挑戦している子どもたちが、お母さんやお父さんと「怖い、つかめない」なんてやっているうちに、親の方が飽きた子どもそっちのけで夢中になり、ザリガニに真剣勝負を挑んでしまっています。
さらには、そんな親子を尻目に、小学校低学年の「熟練者」がザブリッと用水に入り、手慣れた手付きで次ぎから次ぎと獲物をゲット。
ところが、彼の入れ物には最大級がいつも一匹だけ。どうやら大きさにこだわりがあるようで、「フン!小さいな!」とばかり、周りで羨む親子を挑発するように小物は用水へ戻してしまいます。
きっと、小さいうちからベテランに英才教育を受けたに違いありません。こんな子、結構、日野にはいるんです。
さて、そんな昔のベテランに流儀を聞いてきました。
「ザリガニが隠れていそうな所を探り、逃げたザリガニに背後から近付きます。ザリガニは後ろへ逃げる習性があるのでそこをすかさず押さえ付けましょう。取ったら素早く地面に放り投げれば、こちらのものです。面倒くさいときは網を使って足で追い込めば一網打尽です。友だちのと戦わせてみても楽しいものです」。
だそうです。