なんとなくホカホカ
あれだけあった雪も、日陰の一部をのぞいてはすっかり、消えてしまいました。
そうなってみると、なんだか少し残念な気分になるのは欲張りというものでしょうか。
京王百草園では、やっと福寿草が植えられている場所の雪が無くなり、土を見ることができるようになりました。
雪の覆いが外されたからか、いつもより一斉に咲いたのか黄色の花がやけに多いような。
などと、気軽な感想を思っていたその時。
一羽のヒヨドリが、サッと福寿草のかたわらに降り立ち、アッという間に一輪をくわえ梅の花の間へ。
何をするのかな、と注目。
すると、もぐもぐしていたかと思ったら、パックンと一口で平らげてしまいました。
梅の花をついばんでいるのはよく見かけますが、福寿草もヒヨドリの好物だったとは。
時ならぬというか、所ならぬというべきか日野を縦断する浅川も、この時期いつもなら渇水状態にあるのが、上流の雪解け水が流れこんで増水しています。
浅瀬でエサをついばんでいるサギたちも多少戸惑い気味。
水が弛むテトラポットの間を狙う小さなカワセミも、いつもの場所に陣取ってみたところ、あきらめ気味でそうそうと、近くの池へ退散して思案顔です。
この池にはバンの家族も住んでいます。
この季節にはもっと多くの水鳥たちに占領されているはずなのですが、日によって違うのか時間によって違うのか、閑散とした水辺でエサ探しをしていました。
散歩の人も多いこの池。
バンたちもカワセミも「何もされない」ことが分っているのか、もちろん人が近づくとそそくさと移動の様子は見せますが、「それ、大変だ逃げろ!」といった風はなく、のんびりとしています。
なんとなく暖かくなってきたからそう見えるのでしょうか。