「日本沈没」。日野市民が避難民に

来年公開予定の映画、「日本沈没」のロケが日野市で行われ、市民の方々がエキストラとして大勢参加しました。

本番! 校庭いっぱいに広がる避難所がライトに浮かび上がります
本番! 校庭いっぱいに広がる避難所がライトに浮かび上がります

映画の原作は小松左京氏の「日本沈没」。大ベストセラーとして、今なお読まれ続けられている名作です。

当時、映画館へ足を運んだ記憶がある方も多いのではないでしょうか。

1973年に公開され大ヒットとなった映画「日本沈没」は、日本海溝の異変に始まり東京大地震、富士山大噴火・・・、日本列島が引き裂かれ、沈むまでを迫真をもってリアルに描いたこの作品は、当時、大きな衝撃を与えました。

その「日本沈没」リメイク版が来年夏の公開に向けて、撮影真っ最中なのです。

撮影前のひとときです
撮影前のひとときです
歩くコースも時間も決められ真剣です
歩くコースも時間も決められ真剣です

10月8日の夜、日野市内の小学校を避難所に見たてての大掛かりなロケが決行され、多くの市民の方々が「避難民役」などで参加しました。

夕暮れを待って始まった撮影は、夜中の12時まで続きました。何回ものテスト、そして緊張の本番と、撮影スタッフの指示に従い、子どもからお年寄りまで、参加したエキストラの方々も真剣そのもの。あいにく途中から降り出した小雨にもかかわらず、その張りつめた空気は途切れることはありませんでした。

食事の配給をする場面などでは、本当の避難場所かと錯覚してしまいそうでした。

バックシーンとして映るかかどうかも判らないのに、もちろん、声が録音されるわけでもないのに、「どうぞ」、「やぁ、ありがとう」と自然に声まで出しての熱演です。自然とそうなってしまうほど朝6時からくみ上げられたセットが、臨場感溢れたものだったこともありますが。

ちいさな子どもも大活躍です
ちいさな子どもも大活躍です

今回のロケも、日野市にロケ地として映画などの撮影を誘致するフィルムコミッションの活動を行っているNPO法人≪日野映像支援隊≫と≪日野市役所≫が協働で成功させたものです。

映像支援隊のスタッフの方々の裏方のそのまた裏方に徹する姿勢にプロをとくと感じさせられました。

撮影の合間に記念撮影も
撮影の合間に記念撮影も

今日は、いいもの、見せてもらいました。夏の公開が楽しみです。

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