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廃墟に見る眼、遺産と見る眼

3月11日のオープンが目の前に迫っている、市民の森ふれあいホール。

それと同時に、整備される仲田公園。


 


まっさらなホールに向い合うようにして、仲田公園に80年来の風雪に絶えて姿を残しているのが「桑ハウス」こと、旧蚕糸試験場日野桑園第一蚕室の建物です。

桑園は昭和3年に開設された、当時では「最先端」の生物研究施設。

「最先端」ですから、建物も最先端でした。

専門家の方によると、洋風と和風を旨く組み合わせ、今ではできない匠の技が込められているのだそうです。

そんな実情を知っていても、さすがに年月、さらには、放置された30年の月日からの傷みを見るに、「大丈夫だろうか」と心配になるものです。

今までは立入りができない敷地内にあったから良かったものの、これからは「パブリック」な公園内となるわけだし、ましてや、木造であり、「どこの輩が何をしでかすかわからない」状況に置かれるのであるならば、いっその事、「きれいさっぱり、早いところ始末した方が世のため」、と廃墟に見る眼。

いやいや、「建物自体も貴重だし、日本の養蚕技術を語る上でも重要」。

そもそも、「日野では養蚕が盛んだったではないか。桑園が日野に来たのも、先見を見る目があった先人たちの功労があったからこそ」、「歴史を伝えるためにも無くしてはいけない」、と遺産と見る眼。

そして、共通なのは、どちらにしてもお金がないこと。

当分の間、フェンスに囲まれはするものの、建物は見られるようです。

たぶん、年に何回かは特別に「見学会」なるものも催されるかもしれません。

ちょうど、ふれあいホールにできるカフェテリアから正面に見える桑ハウス。

春になったら、オープンテラスでお茶しながら、眺めてみて下さい。


 
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