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うろこ雲に誘われて

いよいよ本格的に寒くなっていくんだと、ちゃんと衣替えをしなくてはなどと、季節をしっかりと決めつけたい気持ちをあざ笑うように、日を置かずに夏日が再来して、翻弄されています。


でも富士山が西の山並みの向うに見え出したら、日野では秋への確実な歩み。

まだ白い冠はかぶっていないももの、朝方や夕刻になると、富士山を見かける回数が増えてきました。

 

日の入も「秋の陽はつるべ落とし」。

するすると名残を惜しむ間もなく太陽が去っていってしまいます。

そして、こんな時期に気持ちがいいのがブラブラ歩き。

暑くもなく、歩くのにちょっとした根性も要らず、春先にように、冬の厚着で出かけて思わぬ汗をかくこともありません。





高幡不動尊の五重塔は、地震で折れた法輪が修復され、同時に行われたお色直しもすっかり終わり、あの日を忘れないようにとでも言いたげに一段と凛とした輝きを見せています。

ちょっと高台へ行けば、それまで、もやっとしていた風景はきりっと遠くまで見渡せるようになります。

川辺でふと見上げれば青く広く見えるようになった空いっぱいにうろこ雲。

うろこ雲に誘われて土手に上がってみれば、台風の増水が掃除してくれた流れは澄み、終わりに近づき、とり残されたコスモスは、うろこ雲のさざ波に押し流されそう。

傾きが強くなった日差しに照らされる小さな黄色いランドセルが重なって土手を帰っていきます。

あと、一ヶ月もすれば、冬の訪れも目の前。

その頃、川辺は夕刻、ダイヤモンド富士を目当に時ならぬ人出で賑わうこととなります。

 
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