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今年は忘れられない、八坂のお神輿は韋駄天走り

まだ新緑のころから、「今年の八坂神社のお祭りで、お神輿は担げるのか?」という話題が、氏子たちの間では取りざたされていました。

「担ぐらしい」、「いや、無理だろう」。

噂と憶測が一転二転、どれだけ話が転がったかはわかりませんが、落ち着いた所はトラックの上でした。


宮出しは静かに拍手に送られて

 

御霊入れはいつものとおり


特製台座の上に鎮座させます

街道を走り抜けていきました

聞く所によると、近隣の祭の動向が決定的だったと言います。

東京の多摩、いや武蔵の國で重要なお祭りは、5月の連休に行われる府中の大國魂神社の例大祭。

「燃えよ剣」の冒頭シーンに描かれているお祭りです。

通称暗闇祭り。

祭礼はつつがなく行われたものの、8基のお神輿が練り、「武蔵が燃える」はずが、今年の神輿渡御は「警備の関係」で中止。

こうなると、同じ甲州街道筋の元宿場町、調布、八王子、府中、そして日野は、思案のしどころ。

先陣を切る府中が中止となると、意気も下降気味となり、加えて、立川のお諏訪様も今年は神輿が出ない、八王子でも、と情報が伝えられると、今度は「すでに欲求不満になっている、毎年いろいろな神社に繰り出してお神輿を担いでいる愛好家たちが、日野でお神輿が担げることとなると、大挙押し寄せるのではないか」という不安に包まれたのでした。

それでなくても、警備を担当してくれている警察からは、「人手が足らないから」と難色を示されてもいました。

かくて、今年の八坂神社のお神輿は、御霊が移された神輿を、トラックに鎮座させての巡行と相成りました。

半世紀前に一度、同じように車に載せて巡行させたことがあったということですが、多くの氏子にとっては初めて見る姿。

それにしても、「宮出し」をして、街道に出た神輿トラックの速かったこと。

思い浮かべていたのは道の左側を「神輿が来たぞ」と分かるくらいで進む姿。

ところが、待ち受けていた目の前を、他の車と一緒に流れにのって、あっという間に見えなくなってしまいました。

地域が広すぎて、神社をはさんで一年ごとに東と西に順路を変えて巡行している八坂神社のお神輿。

いつもなら半日かかるところを、今年は東西全域を回っても3時間で宮入。

今年の八坂神社の例大祭。

お神輿を楽しみにしていたみなさんには残念でしたが、震災とともに長く語り継がれるていくこととなるでしょう。

 
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