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川からの贈り物

江戸時代には献上鮎の漁場でもあった日野。

多摩川と浅川、今、稚鮎たちが上流を目指して遡上中です。

時ならぬ台風の影響で一気に増水したので、堰で行く手を阻まれていた鮎もほとんどが無事に上がっていったに違いありません。

6月になると、鮎釣りも解禁となります。



 

半世紀前までは、川に入れば足に鮎が当たるほどで、そのころは一面砂利の川原だったといいます。

それが証拠に、関東大震災以後、大東京で需要が増したコンクリートの材料として盛んに掘り出され、また、川の近くには至近で材料が採取できるとあって、日野橋の際にはヒューム管を作る工場も建てられていたものです。


桑の実


膨らみ始めた胡桃

増え続ける東京の水道水を安定的に確保するために、多摩川の上流に小河内ダムが完成したのは、昭和32年(1957)のこと。

それ以来、上流からの土砂の供給は減り、川底はだんだんと削られ、逆に砂利だったところには、大水の度に土砂が堆積し、川原で行われていた鵜飼での鮎漁も、夏、川を埋め尽くしていた水遊びの人の姿も、今では写真でしか見ることができません。

砂利川原はいつしか、荻などの草に覆われ、流れ着いた潅木の種が大きく育ち、林の様相を見せています。

そのおかげといっては何ですが、そんな木の中には、美味しくいただける実を付けるものも少なくありません。

この時期、土手の上を歩いてみると、簡単に見つけられるのが桑の実。

中央線の鉄橋あたりから上流に向えば、そこかしこで、「どどめ色」の熟した実をたわわに付けた山桑を見つけられます。

英語ではマルベリー、目に良いとされているアントシアニンがブルーベリー以上に大量に含まれている優れもので、甘酸っぱく、生でももちろんですが、ジャムにしたり、お酒にしたり、自然食ブームの中で密かな人気ものです。

すぐそばには胡桃が、大きく膨らみ始めています。

10月を過ぎると茶色に熟し、外皮をはいでみると、硬いお馴染みの胡桃が現われるという仕掛けです。

 
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