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移りゆく街

一気にとはいかないものの、街を空から下へと見回すと、街路樹も丘の雑木林も秋の色へ。

菊まつり、もみじまつり、産業まつりにもみじ灯路と催しに奪われている眼を街へ向けてみると、長い時間をかけた移ろいが確実に進んでいます。


住居地域の最後の取り壊しが進んでいます  

 

建替え地域では、樹木もなじんできています


賑やかだった商店街ももうすぐ・・・

「ゆいま〜る多摩平の森」に生まれ変わる2棟

残されている木々も紅葉の時期です

ベッドタウンの象徴でもあった、団地。

日野には全国でも早い時期に建設された多摩平団地、今は多摩平の森があります。

昭和30年代始めに入居が始った多摩平団地はその当時は羨望の的。

イギリス風のテラスハウスが並び、時代の先端で暮らす人々が移り住んだ団地でした。

その団地も、年月には勝てず老朽化、建替えで生まれたのが多摩平の森です。

住宅は年月とともに寿命を迎えたのとは対照的に、団地の木々は勢いよく見上げる程になってもまだ成長の最中です。

この夏から最後まで残されていた区画の取り壊しが始まり、当初の多摩平団地の姿とどめているのは、駅から続く「多摩平名店街」だけとなってしまいました。

「多摩平名店街」は団地とともに公団が作った商店街。

一階は店舗、二階は住居、言ってみれば店舗付き賃貸住宅で、隆盛時の夕方には買い物客で先が見えないほどの賑わいを見せていました。

その商店街もいつしか、誇らしげに入口にかかげられていた看板もなくなり、聞けばもうすぐ「取り壊し」の時がやってくるそうです。

歩くと、長い間あるのが当然だった店にも「閉店」の張り紙。

その時が近いのが予感させられます。

ただ、団地の建物を利用しようとする動きもあり、現在取り壊し中の一角の4棟がそのまま残されています。

北側の2棟は改装され、小規模居宅介護施設を併設した共同住宅「ゆいま〜る多摩平の森」に、南の2棟は昭和レトロを感じさせる賃貸住宅として利用される予定だとか。

建替え計画自体が大幅に縮小され、広大な敷地がフェンスに囲まれ残っている多摩平。

団地建設前はこんなだったんだろうと、眺めながら思い浮かぶのは、雑木林の萌芽更新。

炭焼きや燃料のため、定期的にほどよく成長した木々を20〜30年ごとに伐採し、根株から新たに出す芽をまた大きく育てる。

長いサイクルで見れば、今、多摩平は伐採を終え、新しい芽が吹き出している時期なのかもしれません。

 
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