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なんてことないただの小さな川なのですが

 どこの街でも見かける街中を流れる小さな川です。

 水は多摩川から引き込まれています。

 でも、この流れは400年以上も前に造られたもの。

 同じように同じ場所を流れ続けてきました。

 

 

 でも、ここ数十年の間に、水辺の様子は激変しました。

 潤してきた田はほとんどなくなり、替わりにきれいに区画された道や住宅の場となりました。

 用水路は一時はドブ川と成り果て、ゴミ箱の代わりになった時もありました。

 邪魔だとばかりに、蓋がかけられ、そこに川がある事さえ知られず、車が通るようにもなった場所もあります。

 腰をかけて遊んだ岸にはガードレール。

 子どもたちが魚を追いかけていた水辺はいつしか遠くなってしまっていました。

 ところが去年のことです。

 鮎が用水路を上がってきたのです。

 緑と清流のまちひの」を標榜している日野市には市域に120キロもの用水路が流れ、全国でも珍しい「緑と清流課」があって専門に用水路の手当をしてきています。

 これに加えて下水道の普及が整ったことが相まって多摩川の水もきれいになり、年を追うごとに、水が澄んできているな、と実感するようになってはいました。

 これは偶然か否か、今年も「鮎はどう」が挨拶代わりに交わされていたものの、肝心の姿は見えず、もう8月も半ば過ぎ、半分以上はあきらめながら、昨年の場所を覗いてみると。

 今年もやっといました。

 さて来年は?

 街の潤いのために、用水路に架けられた蓋が取り外される計画もあります。

 鮎に嫌われない水辺が戻ることを祈るばかりです。
 

 
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