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蝉しぐれ 自然体験広場で行われた「ひのアートフェスティバル」

 今年も『自然体験広場』で行われた「ひのアートフェスティバル」。

 例年にも増しての猛暑も、ここの林の中に入り込めば、どこへやら。

 涼やかに吹き抜ける風が憩いを与えてくれていました。

 

 『自然体験広場』は夏期限定の自然の遊び場。

 「ソウエン」と呼ばれていた旧農林省蚕糸試験場の跡地で普段は立ち入ることが出来ず、そのために園内のイチョウ並木は大きく育ち、閉園となってから育った木々もワイルドな林となっている場所です。

 整然と並んでいた並木と、広がる桑畑、そして、小気味良く並んだ研究棟があったころを知る人は、「こんなに荒れ果てて」と感慨にふけ、当時の面影を探し出そうとします。

 今のこの姿だけを知る人たちは、「素晴らしい自然の場所」と褒め讃えています。

 昭和初期に建築され、廃墟となって残っている試験場の建物に日本の近代化遺構としての役割を探し出す人もいます。

 また、閉園からわずか半世紀も経たないうちに、人工物を覆い、森へと還していく自然の営みへ畏敬の念とある意味での恐怖を語る人もいます。

 いずれにしてもここの林に迷い込んだ人は、みんな「何か」に想いを巡らさなければいられないようです。

 今年の夏、アートフェスティバル。

 話し声も、奏でられるバンドの音も、空から地面から沸き立つ蝉しぐれにかき消されんばかり、例年以上に、それはもうほとんど絶叫といっていいほど。

 蝉たちはもう知っているのでしょか。

 もう来年からは、こんなには声を響かせることができなくなることを。

 スポーツ公園との間の道は、いよいよ中央線をくぐり、多摩大橋方面へ。そこを通り過ぎる車の音がやって来ます。

 そして、敷地の東半分にかけて建設される「ふれあいホール」、そして駐車場。


 『自然体験広場』はこの夏も、8月いっぱい開放されています。

 後、10日あまり、蝉しぐれを聞きに行くのもいいかも知れません。

 
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