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桜散る時

「サクラチル」。今やインターネットやメールのおかげで、この言葉の持つ陰鬱な気配に接することは、稀になったのでは。

 丘陵の山桜もついこの間までは、雑木林で主役だったのが、新緑のカーテンに遮られ、落ち花びらが丘の散歩道をしばし明るく染めるばかりです。

 


 里では今年は長かった桜も、白いオオシマザクラと桃色の八重ザクラが咲き、終盤になってきました。


 お隣立川の昭和記念公園はチューリップが見ごろだということで、休日ともなると、大変な人出になっているそうです。

 方や、日野の多摩丘陵。

 動物園や多摩テックはいつもの賑わいを見せているものの、ほんの少しだけ離れた都立七生公園では、日々彩りを変える木々の葉が空の青を埋めていきます。

 その中に聞こえてくるの鳥たちのさえずり。ここでは、喧噪とは無縁です。

 散歩道の傍らに眼を凝らすと、小さな野草たちがこれから林を覆う草らの間隙を縫うように、春しています。

 春を料理でなぞるなら、桜は、メインディッシュ。

 その余韻を味わいながら、ゆっくりと静かに楽しむデザートの時間がちょうど今、桜散る時です。

 

 

 
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